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コンソメ不要・塩だけで「とうもろこしの甘み」が爆発する極上コーンポタージュスープ

子供が大好きなコーンポタージュ。「お家で作ると、なんか味が薄い…」「皮が残って舌触りが悪い…」そんな悩み、ありませんか?

「やっぱり市販の素や缶詰には勝てないのかな」と諦めるのはまだ早いです。
実は、お店で食べるあの濃厚で滑らかなポタージュの正体は、多くの人が捨ててしまっている「芯」と、ほんの少しの「裏ごし」の手間に隠されているんです。

今日は、元フレンチシェフの私が、コンソメを一切使わず、野菜の力だけで子供が「おかわり!」と叫ぶ、魔法のレシピをお教えします。


この記事を書いた人

小川 恵(おがわ めぐみ)
元フレンチシェフ / 家庭料理研究家

フランス料理の技法を日本の家庭向けにアレンジしたレシピが人気。「プロの技は難しいものではなく、理にかなった『美味しくなる理由』があるだけ」をモットーに、野菜のポタージュやおうちフレンチを提案している。

目次

なぜ「お家のコーンスープ」は味が決まらないのか?プロが教える2つの原因

まず最初に、なぜ家庭で作ると「お店の味」にならないのか、その原因をはっきりさせましょう。多くの人が陥りがちな失敗は、実はたった2つです。

  1. 甘みの引き出し不足: いきなり牛乳で煮たり、茹でてからミキサーにかけていませんか?それでは、とうもろこし本来の甘みが半分も引き出せていません。
  2. 皮の処理不足: 「ミキサーにかけたから大丈夫」と思っていませんか?とうもろこしの薄皮は非常に頑丈で、裏ごししない限り、あのシルクのような舌触りは生まれません。

味が薄いからといって、コンソメキューブを足してしまうのはもったいない!
とうもろこしは、正しい手順で加熱すれば、調味料が「塩だけ」で十分なほど、驚くほど濃厚な出汁が出る野菜なのです。

味の決め手は「芯」!とうもろこしの甘みを120%引き出す「蒸し煮」テクニック

 

それでは、具体的なレシピの核心部分に入りましょう。
コンソメ不要の秘密は、実を削いだ後の「芯」にあります。

材料(4人分)

  • とうもろこし:2本
  • 水:200ml(ひたひたより少なめ)
  • 塩:小さじ1/2
  • 牛乳:200ml〜(お好みで調整)
  • 生クリーム:50ml(仕上げ用)

作り方ステップ

  1. 実を削ぐ: とうもろこしの実を包丁で削ぎ落とします。
  2. 芯も一緒に入れる: ここが最重要ポイント!鍋に実だけでなく、芯も折って入れます。
  3. 蒸し煮にする: 水と塩を入れ、蓋をして弱火で10〜15分「蒸し煮」にします。

なぜ「茹でる」ではなく「蒸し煮」なのか?
それは、少ない水と塩で加熱することで「浸透圧」が働き、とうもろこしの細胞から甘みと旨味がスープに溶け出しやすくなるという因果関係があるからです。

そして、「芯」から出る濃厚な出汁(ベース)が、スープの味の土台となります。蓋を開けた瞬間、今まで嗅いだことのないような甘い香りに驚くはずです。

「裏ごし」だけはサボらないで!子供が「おかわり」するシルクのような口どけ

蒸し煮にした後、芯を取り出し、粗熱を取ってミキサーにかけます。
ここでドロドロになった液体を見て、「もう完成でいいんじゃない?」と思うかもしれません。

でも、ここで踏ん張ってください。「裏ごし」という工程こそが、家庭料理をレストランの味に変える魔法の杖です。

ザルや濾し器を使って、丁寧に皮を取り除いてください。
皮を取り除くという解決策を実行することで、ザラつきが一切ない、まるで生クリームのような滑らかな口当たりが生まれます。

この一手間があるかないかで、子供の反応は劇的に変わります。「野菜の皮が口に残る」という不快感が消え、野菜嫌いな子でもゴクゴク飲めるようになるのです。

仕上げの牛乳と生クリーム。プロの「黄金比」と保存方法

裏ごししてできた濃厚なペースト(コーンピューレ)は、この状態で冷凍保存も可能です。忙しい朝のために作り置きしておくのも賢い方法ですね。

仕上げは、このペーストを牛乳で伸ばすだけ。
基本は「ペースト1:牛乳1」ですが、濃厚にしたい場合は牛乳を減らし、さらっと飲みたい場合は増やしてください。

そして最後に、「生クリーム」をひと回し。
塩ととうもろこしの甘みでベースができているからこそ、乳製品のコクが加わることで、味がぼやけずにリッチな味わいになるという補完関係が生まれます。

よくある質問(FAQ)

Q: 缶詰でも作れますか?
A: もちろん作れます!ただし、缶詰には「芯」がないため、旨味が少し足りなくなりがちです。その場合は、コンソメを少し足してあげるとバランスが良くなりますよ。

Q: ミキサーがない時はどうすればいいですか?
A: ハンドブレンダーがあれば鍋の中で直接撹拌できるので便利です。どちらもない場合は、おろし金ですりおろす方法もありますが、かなり大変なので、滑らかさを求めるならミキサーかブレンダーの購入をおすすめします。

まとめ:今週末は「芯ごと」買おう

いかがでしたか?
「芯を煮る」「蒸し煮にする」「裏ごしする」。
この3つのポイントさえ押さえれば、コンソメなんて必要ありません。

今週末は、スーパーで皮付きのとうもろこしを「芯ごと」買ってきてください。
鍋の蓋を開けた瞬間の、部屋中に広がる甘い香り。それが、家族の幸せな食卓の合図です。


参考文献

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